微妙にネタバレあり。
アニメ映画を見た後には珍しく、考え込んでいる。おそらくはテレビシリーズで出来なかったこと・やらなかったことをやるであろうから、挫折に対してシビアな見方をしてくる同業者の登場と、アイドルたちとファンとの関係性の話をやるのではないかという予想はしていた。していたのだが、前者はともかく後者についてここまで踏み込んで描いてくるとは予想してなかったのだ。
春香が「後ろの席まで見えるよ」と叫ぶところは(劇中では誰もいないアリーナで誰もいない観客席に向かって叫ぶのだが、その叫びの受け手の中には映画館にいる観客が当然含まれる)、メッセージ的には平凡だけど、構図の反復で誰かと対話するという役回りが春香に付与されることによって観客にきちんと届きやすくなってる。これは感心はしたものの、やろうとしていること自体は予想の範疇ではあった。
しかし、もうひとつの象徴的なシーンである千早の手紙(劇中的には千早の家族宛の手紙ではあるが、観客への手紙というニュアンスも含まれている)のくだりは、あれはもはや単なるメッセージどころか、ポジティブなニュアンスを持った挑発と言ってもいいくらいだ。あのくだりは明快に観客側のレスポンスを求めている。私たちの姿や生き方は観客であるあなたにこの映画で届けた(写真を手紙で送った)。では、あなたはどうなのか?
テレビシリーズもそうだったけれど、このアニメではアイドルの有り様を描き出すような業界モノとしてのリアリティは重視されていない。都合のよさやファンタジーを許容することでアイドル固有の話にはせず、あることに対して頑張る女の子たちの青春ドラマという普遍性を持った話にしている。だからこそ上記のような問いかけが可能になるのだが、しかし劇中で描かれる彼女たちの姿はポジティブでありつつ残酷でもある。自らの気持ちに反することを許そうとはしないのだから。でも、その残酷さこそ若さが見せる輝きそのものだろう。怖いものなんて何もないんだと。
そんなものを逃げ場なく突きつけてくる、まさしく若いスタッフが若い観客に向けて作ったアニメなのだが、そういう潔さはアイマスを楽しむ文脈に適合しにくいようにも思うし、しかし作品の世界観にしっかりと合致した話であるようにも思える。どちらが本当なのか、今も考え込まされてしまっている。
(2014/02/02追記)
くだらない先入観を抜いて見れば、映画自体はシンプルで力強い。プロデューサーが海外へ行ってしまう、というゲームの展開(らしい。僕はアニメ見ただけでゲームやってないので詳しくは知らない)を真面目に考えて話を作れば確かにこうなるだろう。冒頭とラストの飛行機の対比、合宿途中で抜ける真と雪歩(およびその会話)、アイドルへは戻らない律子、千早の手紙と春香のモノローグ(厳密にはモノローグではないが)、その直後のライブとそれを見守るプロデューサー。春香へと注がれる視線が強調される前半と、春香から誰かへと向けられていく視線が強調されていく中盤以降。「自惚れてもいいよね」と言い、他人のデリケートな心の中へ足を踏み入れる春香。良い青春映画だと思う。
問題は、映画がシンプルなら映画の話もシンプルで済むかってことだ。どうやっても混乱する気しかしない。アイマス映画のメッセージって凄くシンプルだし、ポジティブなアイドル曲なんかではよく歌われてそうな内容だと思うんだけど、あの映画はそれを本気でやってしまっているように見える。僕はアイマスファンでもアイドルファンでもないので、アイマスやアイドル(と一括りにすること自体にすでに無理があるのだが)とファンの間で実際に行われているそういったメッセージのやり取りが、双方どこからどこまで本気なのか全然分かんないんだよな。何もかも全部本気だって解釈するのが世の中平和でいいんだけど、そう思えるんだったらアニメファンじゃなくてアイドルファンになってるわけで……。
2013年公開予定アニメ映画
1月公開
- 01/12(土) 劇場版HUNTER×HUNTER 緋色の幻影
- 01/12(土) 宇宙戦艦ヤマト2199 第四章「銀河辺境の攻防」
- 01/19(土) 夜のとばりの物語−醒めない夢−(一週間の限定上映)
2月公開
- 02/01(金) ベルセルク 黄金時代篇? 降臨
- 02/02(土) あらしのよるに ひみつのともだち シアターセレクション〜きずな編〜
- 02/09(土) スタードライバー THE MOVIE
- 02/09(土) モンスターズ・インク 3D(既存作の3D版)
- 02/23(土) 劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟
- 02/23(土) 明日の希望 悲しみよありがとう 高江常男物語(ポレポレ東中野 3月15日まで)
3月公開
- 03/02(土) アニメミライ2013(「龍-RYO-」「リトル ウィッチ アカデミア」「デスビリヤード」「アルヴ・レズル」)
- 03/02(土) 機動戦士ガンダムUC episode6「宇宙と地球と」
- 03/09(土) 映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館
- 03/09(土) 劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME(石川県先行公開、全国公開は3/30より)
- 03/15(金) しまじろうと フフの だいぼうけん 〜すくえ!七色の花〜
- 03/16(土) 映画プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち
- 03/23(土) シュガー・ラッシュ
- 03/23(土) 映画ミッフィー どうぶつえんで宝さがし
- 03/29(金) パラノーマン ブライス・ホローの謎
- 03/30(土) DRAGONBALL Z 神と神
4月公開
- 04/12(金) 映画はなかっぱ 花さけ!パッカ〜ん♪蝶の国の大冒険
- 04/13(土) 宇宙戦艦ヤマト2199 第五章「望郷の銀河間空間」
- 04/13(土) AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜
- 04/13(土) コープスパーティー Tortured Souls ―暴虐された魂の呪叫―(OVAの劇場先行上映 角川シネマ新宿で一週間限定)
- 04/20(土) 映画 クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!!
- 04/20(土) 名探偵コナン 絶海の探偵
- 04/20(土) 劇場版 シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ
- 04/27(土) きかんしゃトーマス ブルーマウンテンの謎
5月公開
- 05/10(金) 聖☆おにいさん
- 05/11(土) れっしゃだいこうしん ザ★ムービー しんかんせんとたのしいでんしゃたち
- 05/18(土) 燃える仏像人間
- 05/18(土) バカ昔ばなし劇場版〜じじいウォーズ〜
- 05/18(土) Time of Cherry Blossoms/The Story of Animation(『東京国際アニメフェア2013』“ワーナー・マイカル賞”受賞作品特別無料上映、一週間限定)
- 05/31(金) 言の葉の庭
6月公開
06/01(土) シンドバットとアラジンの冒険〜サイクロプスの城〜(tjoy系列劇場の公開予定から削除?)- (06/01(土) どーにゃつ(ティ・ジョイ系列の全国劇場で、映画本編上映前のショートアニメとして放映))
- 06/01(土) はじまりのみち(実写)
- 06/08(土) ハル
- 06/15(土) 宇宙戦艦ヤマト2199 第六章「到達!大マゼラン」
- 06/22(土) しわ
- 06/22(土) 攻殻機動隊 ARISE border:1 Ghost Pain(二週間限定)
- 06/22(土) ガラスの仮面ですが THE MOVIE 女スパイの恋!紫のバラは危険な香!?
- 06/22(土) やさいのようせいクイズげきじょう
7月公開
- 07/06(土) 映画 それいけ!アンパンマン とばせ!希望のハンカチ
- 07/06(土) モンスターズ・ユニバーシティ
- 07/06(土) 劇場版銀魂完結篇 万事屋よ永遠なれ
- 07/13(土) 劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ/神速(しんそく)のゲノセクト
- 07/13(土) パリ猫ディノの夜
- 07/13(土) 劇場版「空の境界」俯瞰背景3D
- 07/20(土) SHORT PEACE
- 07/20(土) 風立ちぬ
- 07/27(土) 劇場版トリコ 美食神の超食宝
8月公開
- 08/16(金) スマーフ2 アイドル救出大作戦!
- 08/24(土) 宇宙戦艦ヤマト2199 第七章
- 08/24(土) 劇場版 薄桜鬼 第一章 京都乱舞
- 08/24(土) こびと劇場3
- 08/24(土) ダンボーがいっぱい(渋谷シネクイント、9月13日まで)
- 08/31(土) 劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
- 08/31(土) アマールカ おやすみ上映会(渋谷ユーロスペースで二週間限定上映)
9月公開
- 09/07(土) スーサイド・ショップ
- 09/07(土) キャプテンハーロック
- (09/07(土) 大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア DINO-TANK hunting(「ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル」と同時上映。フルCGによるショートムービー))
- 09/13(金) 鷹の爪GO〜美しきエリエール消臭プラス〜
- 09/14(土) 小鳥遊六花・改 〜劇場版 中二病でも恋がしたい!〜
- 09/14(土) コードギアス 亡国のアキト 第2章 引き裂かれし翼竜
- 09/21(土) 怪盗グルーのミニオン危機一発
- 09/28(土) 劇場版「空の境界」未来福音
10月公開
- 10/04(金) トミカ★プラレール映画まつり
- 10/05(土) ブルー 初めての空へ
- (10/13(日)寫眞館/陽なたのアオシグレ(シネ・リーブル池袋で一回のみのイベント上映))
- 10/26(土) 映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!? 未来につなぐ希望のドレス
- 10/26(土) 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語
11月公開
- 11/09(土) 寫眞館/陽なたのアオシグレ(シネ・リーブル池袋他)
- 11/09(土) サカサマのパテマ
- 11/09(土) ドラゴンフォース(オーディトリウム渋谷にて連日21時10分からレイトショー、一週間のみ)
- 11/15(金) 劇場版トレインヒーロー(一日限定、プレリザーブ10/5から)
- 11/16(土) 十五少年漂流記 海賊島DE!大冒険
- 11/23(土) PERSONA3 THE MOVIE #1 Spring of Birth(http://www.p3m.jp/)
- 11/23(土) かぐや姫の物語
- 11/23(土) ある嘘つきの物語 モンティ・パイソンのグレアム・チャップマン自伝(新宿ピカデリー/なんばパークシネマ 2週間限定上映)
- 11/23(土) ベヨネッタ ブラッディフェイト
- 11/30(土) 攻殻機動隊 ARISE border:2 Ghost Whispers
12月公開
- 12/07(土) ルパン三世 vs 名探偵コナン THE MOVIE
- 12/08(日) ノブナガ・ザ・フール(チケット発売10月予定 2次元、3次元の枠を飛び出した、新たなライブエンテーテイメント公演)
- 12/14(土) 映画 かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまご
- 12/20(金) ウォーキング with ダイナソー(http://www.foxmovies.jp/wwd/)
- 12/21(土) プレーンズ
- 12/21(土) ミトン+(プラス)こねこのミーシャ
- 12/27(金) 劇場版 HUNTER×HUNTER The LAST MISSION
- 12/28(土) くもりときどきミートボール2
- 12/28(土) 魔女っこ姉妹のヨヨとネネ
- (12/26 ユキの太陽(※イオンシネマにて『かぐや姫の物語』上映の幕間のみの上映、12/26〜1/13))
秋
- 秘密結社鷹の爪 吉田、秘密結社やめるってよ(仮)→ 鷹の爪GO〜美しきエリエール消臭プラス〜
その他
- 放課後のプレアデス
- Cosmo Super Dreadnought まほろば -超時空戦艦-
- ターザン3D http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=28LU4D8z7Xs
- THE CROODS → 日本での上映は無し(「クルードさんちのはじめての冒険」としてブルーレイ、DVDが発売)
- Sur Tes Ailes / 君の翼の上で (仮邦題)
2015年
- スヌーピー(2015年)
2012年公開予定アニメ映画
1月公開
- (01) 01/07 チベット犬物語 〜金色のドージェ〜
- (02) 01/07 マジックツリーハウス
- (03) 01/07 セイクリッドセブン −銀月の翼−(しろがねのつばさ)
- (04) 01/21 ドット ハック セカイの向こうに
- (05) 01/28 英雄伝説 空の軌跡 THE ANIMATION Vol.2
2月公開
3月公開
- (09) 03/03 映画ドラえもん のび太と奇跡の島 アニマルアドベンチャー
- (10) 03/10 スクライドALTERATION QUAN
- (11) 03/17 映画プリキュアオールスターズ NEW STAGE みらいのともだち
- (12) 03/17 長靴をはいた猫(PUSS IN BOOTS)
- (13) 03/17 かっぱのすりばち(トリウッド 03/30まで)
- (14) 03/17 ストライクウィッチーズ 劇場版
- (00) 03/24 アニメミライ(上映終了日 03/30)
4月公開
- (15) 04/07 宇宙戦艦ヤマト2199
- (16) 04/14 名探偵コナン 11人目のストライカー
- (17) 04/14 映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ! オラと宇宙のプリンセス
- (18) 04/21 ももへの手紙
- (00) 04/21〜04/27 くっつきぼし(オーディトリウム渋谷レイトショー、一週間のみ)
- (19) 04/28 きかんしゃトーマス ディーゼル10の逆襲 原題:DAY OF THE DIESELS
5月公開
- (20) 05/12 映画 紙兎ロペ つか、夏休みラスイチってマジっすか!?
- (21) 05/12 れっしゃだいこうしん ザ★ムービー しんかんせん☆とっきゅう大集合
- (22) 05/19 ザ・マペッツ 原題:The Muppets
- (23) 05/19 虹色ほたる 〜永遠の夏休み〜
- (24) 05/19 機動戦士ガンダムUC episode5 黒いユニコーン
6月公開
- (25) 06/02 劇場版 BLOOD-C The Last Dark
- (26) 06/09 Persona4 the ANIMATION−The Factor Hope−
- (27) 06/16 図書館戦争 革命のつばさ(LIBRARY WAR THE WINGS OF REVOLUTION)
- (28) 06/23 グレートラビットと世界のアニメーション傑作選
- (29) 06/23 るろうに剣心−明治剣客浪漫譚−新京都編 後編
- (06) 06/23 ベルセルク 黄金時代篇2 ドルドレイ攻略
- (00) 06/23 輪廻のラグランジェ −鴨川デイズ− OVA先行上映 2週間限定 http://b.bngi-channel.jp/lag-rin/
- (15) 06/30 宇宙戦艦ヤマト2199
- (30) 06/30 夜のとばりの物語
7月公開
- (31) 07/07 グスコーブドリの伝記
- (32) 07/07 それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島
- (33) 07/14 劇場版 ポケットモンスター ベストウイッシュ キュレムVS聖剣士
- (34) 07/14 魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's
- (35) 07/21 おおかみこどもの雨と雪
- (36) 07/21 メリダとおそろしの森/ニセものバズがやって来た/月と少年
- (37) 07/21 スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン
- (00) 07/21 ハプニングスター☆(下北沢トリウッド、7月21日〜8月11日)
- (00) 07/28 アニメ師 杉井ギサブロー(銀座シネパトス、非アニメ・ドキュメンタリー)
- (38) 07/28 ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-
8月公開
- (39) 08/01 マダガスカル3
- (40) 08/04 コードギアス 亡国のアキト
- 08/11 映画ジュエルペット スウィーツダンスプリンセス/おねがいマイメロディ 友&愛
- 08/11 マクダルのカンフーようちえん
- 08/18 劇場版 FAIRY TAIL
- 08/25 放課後ミッドナイターズ
9月公開
- (09/15 ファインディング・ニモ 3D)
- 09/22 劇場版 TIGER&BUNNY−The Beginning−
- 09/29 マルドゥック・スクランブル 排気
- 09/29 アシュラ
- 09/29 モンスターホテル(ホテル・トランシルヴァニア)
10月公開
- 10/06 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編
- 10/06 ロラックスおじさんの秘密の種
- 10/06 神秘の法
- 10/13 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編
- 10/13 大恐竜時代 タルボサウルス vs ティラノサウルス
- 10/13 宇宙戦艦ヤマト第三章「果てしなき航海」
- 10/20 伏 鉄砲娘の捕物帳
- 10/20 マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ!
- 10/27 バイオハザード ダムネーション
- 10/27 映画 スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!
- 10/27 009 RE:CYBORG
11月公開
- 11/01 GOTHICMADE -ゴティックメード 花の詩女-
- 11/10 ねらわれた学園
- 11/10 あらしのよるに 〜ひみつのともだち〜 シアターセレクション
- 11/10 華ヤカ哉、我ガ一族 キネトグラフ 前篇(OVAの先行上映)
- 11/17 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
- 11/21 ユーリー・ノルシュテイン エイゼンシュテインの「イワン雷帝」を語る(非アニメ)
12月公開
- 12/01 劇場版イナズマイレブンGO vs ダンボール戦機W
- 12/01 ハルのふえ
- 12/15 ONE PIECE FILM Z
- 12/15 フランケンウィニー
- 12/22 映画かいけつゾロリ だ・だ・だ・だいぼうけん!
- 12/22 はちみつ色のユン
- 12/28 青の祓魔師 劇場版
その他2012年公開予定
■春
- ×DEVA ZAN(頓挫?)
■夏
- △ジョジョの奇妙な冒険 http://gigazine.net/news/20110826_jojos_bizarre_adventure_movie/ によると、実写とアニメ映画が両方進行中のようだが…
■秋
■冬
- 不思議の国のガーディアンズ 12月?
■日本公開未定
■時期不明
- ○劇場版 空の境界 未来福音 制作決定とのこと
- ○劇場版 空の境界 1章 俯瞰風景 3D上映 未来福音と同時期
- ○マスエフェクト〜失われたパラゴン(公式サイト⇒)http://masseffect-anime.jp/
- ○楽園追放 -Expelled From Paradaise- http://www.toei-anim.co.jp/movie/EFP/
- ○傷物語 http://www.kizumonogatari-movie.com/
- ○AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜
- ○聖闘士星矢 SAINT SEIYA(聖闘士星矢×さとうけいいち)http://www.toei-anim.co.jp/movie/seiya_cg/
- ○モーレツ宇宙海賊 劇場版制作決定とのこと
- △マイ・ライフ・アズ・マクダル(マジックアワーには2012年公開と記載)
- △TIMING (”スタジオ九魔(日本)が、孝仁動画(韓国)と共同制作開始 2012年公開予定で、進行中!”とのことだが?)http://www.animation-nerima.jp/nerichan.html
- △燃える仏像軍団対萌える仏像少女 -Moe-Butsu-(実写アニメの2企画が2012年度公開に向けて動いているらしい。信頼できそうなソースは見つからず)
- △SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK(東京国際アニメフェア2010でお披露目上映!!!! 以外の情報なし)
- ×TITAN RAIN(続報無し)http://animeanime.jp/article/2009/11/20/5641.html
■2013年以降
- 1月 夜のとばりの物語−醒めない夢−
- 01/12 劇場版HUNTER×HUNTER 緋色の幻影
- 02/23 劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟
- 02/23 スタードライバー THE MOVIE
- 03/09 劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME(石川県先行公開)
- 03/30 ドラゴンボールZ http://www.dragonball2013.com/
- 3月 映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館
- 夏 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
- サカサマのパテマ(2012年公開予定→2013年公開予定に) http://patema.jp/#
- 劇場版 シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ
- 劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-
- 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語
- エヴァ? http://www.evangelion.co.jp/final.html
- 銀魂
- 聖☆おにいさん
- シュガー・ラッシュ
- モンスターズ・ユニバーシティ
- ターザン3D http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=28LU4D8z7Xs
- THE CROODS http://www.thecroodsmovie.com/
- スヌーピー(2015年)
■前年度からの引継ぎ
- THE MOON-月がほしいと王女さまが泣いた
- ロスト プラネット ザ ムービー
- GAIKING(東京国際アニメフェア2010で衝撃スーパーロボット映像を披露!!! 後の情報以下略)
- 鋼鉄のヴァンデッタ 第0話(企画凍結中)http://ironvendetta.blog.shinobi.jp/Date/20110811/1/
- 黒き死の仮面
■年度不明
■不明
■映画祭など
- 08/26 よりぬき銀魂さんオンシアター(新宿バルト9)
- 07/28〜08/03 サンライズフェスティバル 颯爽(テアトル新宿)
- 06/22 フランス映画祭 アーネストとセレスティーヌ http://unifrance.jp/festival/2012/
- 01/14 ラストエグザイル-銀翼のファム- イベント上映(一週間のみ)
- 01/28 宇宙戦艦ヤマト 復活篇 ディレクターズカット(シネマート新宿・心斎橋の2館、1月28日〜2月3日レイトショー)
■チェック用
http://homepage1.nifty.com/tollywood/
http://www.imageforum.co.jp/theatre/
http://a-shibuya.jp/
http://www.uplink.co.jp/x/
http://www.theater-n.com/
おおかみこどもの雨と雪 感想
ネタバレなし。
アニメはドキュメンタリーが作れない問題というのがあって(アニメンタリーとかはあるが)、旧アニメスタイル2号第1号の庵野監督インタビュー(P93)で少し触れられているんだけど、アニメというのは絵物語だから、作り事であるという前提を持って観客が見に行くという限界がある。
そもそもおおかみこどもは現実の話ではないんだからドキュメンタリーとは関係ないじゃん、という反論のために少し補足しておくと、これは厳密にドキュメンタリーであるかどうかというよりはスタイルの問題で、フォーマリズムvsリアリズムのような軸で考えたとき、ドキュメンタリーは明確にリアリズムの側に居るわけだけど、アニメで完全にリアリズムを実現しようとするのは(実験アニメなどを除けば)難しい。
絵を作っていく工程というのは、表現したいことを選択的に抽出していく工程でもあるので、ありのままという雰囲気を出すのは普通のやり方では実現できず、表現主義から完全に逃れることはできない。例えば、日本のアニメじゃないけど、ドキュメンタリーアニメ「戦場でワルツを」は、そういったアニメの性質を逆手に取って効果的に実写を入れ込む仕掛けを施していて、素晴らしいアニメ映画ではあるのだけれども、同時にアニメ映画の限界を考えさせられる作品になっている。
閑話休題。おおかみこどもの場合、まるでドキュメンタリーであるかのように、非常に客観的な視点で花と子供たちを捉えていっている(それも13年間にも渡って!)のだけれど、一方で、ドキュメンタリーというにはあまりにも画面に意図が見え過ぎる。パンフレットの山下高明(作画監督)インタビューには「すべてのカットに明確な意図が用意されていました」と書かれていて、それはこの作品がとても丁寧に練り込まれたアニメ映画であることの証なんだけど、逆に言えば編集という作為が強く前面に出ている作品だということでもある。つまり、客観的な画面に徹することで生まれるリアリズムによって従来的なアニメから逸脱しつつも、アニメであることは手放していない、複雑な作品でもある。
この、ドキュメンタリーと作り物という二律背反の狭間で、例えば「花が超人的過ぎる」とか「人間が描けていない」という批判は生まれるので、こういった批判は単なる視野狭窄ではなくて、むしろ本質的な話に近い(ドキュメンタリー≠作り物 という話ではなくて、あくまで作り方や見方の指向性の問題として相反しているという話)。この映画を見ているとき、淡々とした中から出てはいけないものや見てはいけないものが漏れ出てきて、それをたまたま見てしまった……というような感覚は薄くて、用意された場面を順繰りに見ているという所からは抜け出さない。作られたお話という場所から飛躍しよう、という体をとれないのは、この映画のスタイルがある程度抱えざるを得ない問題点なんじゃないかと思う。
しかしそれでもなおドキュメンタリーとしての側面を持とうとすることは、問題点を補って余りある良い面も多くて、一つ例を挙げてみると、一般性の問題がある。普通の人がアニメを子供のものとみなしたり端的に幼稚であると考えるのは、上述したような「作り事」であるという事実が見え過ぎるという大きな壁がある。物凄く乱暴な言い方をすると、今までの日本アニメは基本的に壁をハンマーでぶち壊そうという指向でやっているので、その壁が薄いアニメ好きな層以外にリーチしにくいんだけど、おおかみこどもの場合、壁を全部ぶち壊す必要なんてなくて、例えば出窓を作ってあげたり、壁を透明なガラスに差し替えればいいだろう、という方向性で一般層にリーチできている。逆に言えば、完璧に壁を透明にしようとする(完璧なドキュメンタリーを求める)必要もないし、逆にちょっと壁を壊してみること(花のキャラクターに感情移入する見方)もできる。その高いポテンシャルと解釈の自由度が、この映画を大ヒットに導いていくのだと思う。ただ、こういうやり方を実現するには卓越した技量が必要で、それをやり切ってしまう細田守監督はやはり天才か…。
スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン
原題「STARSHIP TROOPERS: INVASION」
■諸情報
- 公開日2012/07/21 89分
- 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
- パンフレット価格:700円
■スタッフ
- 監督:荒牧伸志
- 脚本:フリント・ディル
- 原案:荒牧伸志/ジョセフ・チョウ/河田成人
- プロデューサー:ジョセフ・チョウ
- 製作総指揮:エド・ニューマイヤー/キャスパー・ヴァン・ディーン
- CGIプロデューサー:河田成人
- 音楽:高橋哲也
- コンセプト・アート:臼井伸二
- キャラクター・デザイン:山田正樹
- サウンド・デザイン:笠松広司
■キャスト
- ジョニー・リコ将軍:DAVID MATRANGA
- カルメン・イバネス艦長:LUCI CHRISTIAN
- カール・ジェンキンス大臣:JUSTIN DORAN
- ヘンリー・ヴァロー少佐:DAVID WALD
- ラッツアス:LERALDO ANZALDUA
- バグスプレー:ANDREW LOVE
- カーロン:CHRIS PATTON
- ジョナ艦長:SHELLEY CALENE-BLACK
- ドハーティ中尉:SAM ROMAN
- メック:JOVAN JACKSON
- アイスブロンド:MELISSA DAVIS
- チャウ:JOSH GRELLE
- ガンフォッダー:KARL GLUSMAN
- チェイス:COREY HARTZOG
- ホーリーマン:KALOB MARTINEZ
- トリッグ:EMILY NEVES
- ショックジョック衛生兵:ADAM GIBBS
- リチャード・リバーフィールド総司令官:ANDY MCAVIN
メリダとおそろしの森
原題:Brave
併映「ニセものバズがやって来た」「月と少年」
■諸情報
- 公開日2012/07/21 94分
- 配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン 製作会社:Pixar
- 日本版エンディング「いにしえの子守歌」坂本美雨
- パンフレット価格:700円
■スタッフ
- 監督:マーク・アンドリュース/ブレンダ・チャップマン
- 共同監督:スティーヴ・パーセル
- 製作:キャサリン・サラフィアン
- 製作総指揮:ジョン・ラセター/アンドリュー・スタントン/ピート・ドクター
- ストーリー:ブレンダ・チャップマン
- 脚本:マーク・アンドリュース/スティーヴ・パーセル/ブレンダ・チャップマン/アイリーン・メッキ
- 音楽:パトリック・ドイル
- ストーリー・スーパーバイザー:ブライアン・ラーセン
- プロダクション・デザイン:スティーヴ・ピルチャー
- シミュレーション・スーパーバイザー:クローディア・チャン
■キャスト
- 王女メリダ:ケリー・マクドナルド(大島優子)
- ファーガス王:ビリー・コノリー(山路和弘)
- エリノア王妃:エマ・トンプソン(塩田朋子)
- おばあさん(森の魔女):ジュリー・ウォルターズ(木村有里)
- ディンウォール卿:ロビー・コルトレーン(内田直哉)
- マクガフィン卿:ケヴィン・マクキッド(天田益男)
- マッキントッシュ卿:クレイグ・ファーガソン(郷田ほづみ)
(メリダとおそろしの森)
■スタッフ
- 監督:アンガス・マクレーン
(ニセものバズがやって来た)
■スタッフ
- 監督:エンリコ・カサロサ
(月と少年)